本をご紹介します。
『ケーテ・コルヴィッツの日記ー種子を粉にひくなー』 鈴木東民=訳
/ (株)アートダイジェスト/ 2003初版
ケーテ・コルヴィッツ/Käthe Schmidt Kollwitz(1867-1945)はドイツの女性版画家、彫刻家です。
貧しい人々の生活や労働を描き、母として・女性としての苦闘を数多くの作品に残しました。戦争で息子や孫を奪われた、彼女の日記(1909-1945年まで)が翻訳されています。
ベルリン・ウンターリンデン通りにあるノイエ・ヴァッヒェには天窓があり、コルヴィッツ作「ピエタ」(死んだ息子を抱きかかえる母像・1937年作)が建立されています。
「戦争と専制政治の犠牲者を偲び、犠牲者のことを思う場です...........」とはじめに
紹介されており、たくさんの訪問者が訪れる場所です。
過去に起った戦争などの過ちを私たちは決して忘れてはいけない。彫刻を前にメッセージが伝わってきます。ケーテ・コルヴィッツは20世紀前半の尊敬すべき芸術家の一人でしょう。
ぜひ手にとってお読みください。